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執筆者の写真FP 4403よしおさん(秋山芳生)

これじゃ貯まらない。。夫婦別会計の闇

更新日:2023年1月18日

今日のお話は結婚しても「夫婦別財布」が続いてしまって、結局バラバラな家計になってしまっている家庭が多くて、、、、意外と、、、これが問題なんです。


夫婦の会計がバラバラだと、

「合計いくらの収入があるのか」「預貯金がいくらるのか」

がわからないので、とにかく不安になります。


そして、相手のことがわからないと「自分の事しか考えていない」と感じ相手に対して不信感もわいてきます。

すると、、、お金が原因で喧嘩、、離婚なんてこともありえます。


今日の記事を読んでいただくだけで、

「夫婦でどうお金と向き合うべきか」という本質的な視点が身に付くので、

ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。



 

そもそも夫婦別会計とはなぜおこるのでしょうか?


独身だった二人が、それぞれが働いていて、結婚しても「独身」だったころの習慣を継続していることが原因です。

実際の夫婦共働きの人数はどんどん増えていますよね。


下の図を見ると、2021年は、共働き世帯が1247万世帯、専業主婦世帯が566万世帯です。90年代のバブルが崩壊したあたりから逆転していますね。



夫婦共働きは、方働きよりも、収入UPになるので良いのですが

結構困るケースはこんな感じ、、、


それぞれが収入があり ダブルインカム状態 結構贅沢になる

↓そのまま、子供ができる 家も手狭に→ひろくしたい、老後のお金は不安

↓このままじゃダメなんだけど、奥さんは一時的に収入減る=子育て忙しい

↓旦那か子が生まれてもかわらない=支出が多いまま 

↓奥さんのストレスがめっちゃたまる「でも言えない」 

(自分の収入が少なくて、夫に多く入れてもらっている引け目も感じる)

↓夫は貯蓄してなかったりする

↓教育費など「子にかかるお金」の不安で妻のストレスがピークに

↓喧嘩

↓仲が悪くなる 

↓大喧嘩  

↓会話がなくなる 

↓離婚


ねー、ありそうじゃないですか?実際にあります。



結婚したあとの財産は夫婦共有財産


この別会計は、根本的な「結婚」の概念からも実は離れていると思っています。


というのも、

「結婚している間に夫婦で作った財産は、どちらの名義であるかにかかわらず、

原則として、夫婦の共有財産」になります。


もし離婚するとなったら、

「基本的には折半」になります。

※例外もあります。


こう考えると、「私のお金」「あなたのお金」という、You&Iではく、

「私たち」というWeで考えた方が良いと言うことになりますね。



夫婦別会計で問題を感じているかチェックしよう


夫婦別会計チェックシート

✅ 老後、住宅などの将来の費用を考えず、あるだけ使っている

  =独身気分で、パリピな生活 が続いている

✅ 夫や、妻の収入がわからない

✅ 一家でいくらの資産がわからない

✅ 相手にお金のことであれこれ言われたくないので、お互いに知らない方が良い

✅ 1年で合計いくら貯蓄できているのかわからない

✅ 老後の生活はどうしていきたいか、夫婦の目線がそろっていない

✅ 実は、子育てが終わったら離婚したいので自分だけの貯蓄をしている

✅ 自分の財産は、自分が稼いだお金なので、相手には伝えたくない

✅ 秘密の趣味があって、相手にはバレたくない

✅ 将来のこと、保険のこと、お金のことを話したいが、相手が嫌がる


3つ以上当てはまったら、黄色信号です。


チェックシートのスプレッドシートは、「YouTubeのコミュニティ欄」にあるので、

チャンネル登録をして、よかったら使ってみてください。



ケーススタディ 家計管理の例


では、具体的な夫婦の家計管理の例と、問題点をみていきたいと思います。


ケース1)完全別会計で、役割分担している

家賃は夫、

光熱費は夫、

食費や日用品は妻

子供の塾は夫

子供の教育費(学校の費用など)は妻

趣味・娯楽 それぞれ 

通信費は、それぞれ

衣服美容はそれぞれ

医療費 それぞれ

保険 それぞれ

家族で旅行に行く場合 夫が出すがやや不満気


みたいな感じです。


一見、役割分担ができているようなのですが、色々と問題があります。


涙)妻は食費や、日用品など変動費が多いので、インフレの影響をもろに受けるが言えない

涙)夫は、家の大きな支出は出しているので「出している感」がある

涙)それぞれがいくら払っているかはわからない

涙)大きな出費がある度に、お互いの懐事情を探り合ってしまう

涙)保険も不安だから「必要以上に入りすぎる」

などです。


また、出産・育児などのタイミングでも、

「産休・育休」の支給の中からなんとか別会計を続けられていて

1年で会社復帰でそのままになった家計に多いです。



ケース2)共通口座が一応あるが、全体はわからない

・夫、妻ともに、共通口座にお金を毎月いれています

・この共通口座から、基本的な生活費はでているので、

 食費、日用品、衣服美容、教育費、などは払われています。

・ただ、光熱費、家賃(住宅ローン)、保険などの、固定費が、結構夫に紐づいていて、

 その分がいくらなのか家族全体ではわからないことが多い

・結局、夫がいくら貯蓄できていて、妻がいくら貯めているのかわからない


ケース3)妻が全部管理する

・夫は、給料がはいってきたら、全額を妻が管理している口座に入れます

・夫は、お小遣い制なので、月に3万円が支給されます

・妻は、生活の切り盛りなどをしていますが、全体像を夫に共有していません。

 

 ここで、「自分の口座は別にして自分用の貯蓄している」というケースもあります

 

 このケースは結構多くて、実は子育てが終わったら離婚とか、

 もし離婚しても生きていけるように、とかを本能的に考えている人が多いです。


結局どのケースも、問題がありそうです。

最終的には、どれがダメで、どれが良いということもないのですが、

2つの要素を抑えられているかが大切になります。


大切なのは、「透明性」「計画性」


大切なのは、「透明性」「計画性」です。


「透明性」は、いったい「家全体で、いくらの資産があるのか?」「今月の収入と、支出はいくらで、貯蓄は増えたのか減ったのか?を夫婦で共有できていることです。


あとは、「計画性」

いつまでにいくら必要だから、「今月はいくら貯蓄したい」とかがわかっているかです。


特に「3年後には家を買うので、頭金が必要」

とか、「5年後には、受験があるから、受験費用と入学金を合わせて300万円は用意しておきたい」とか、がそれぞれの頭にあるだけではなくて、一緒に話て「計画」になっているかです。


そもそも、「家計」とは、「家族の計画」とも言えます。


夫婦がそれぞれ、バラバラに進みたい方向を考えていたり、

どこにいくのかわからないまま彷徨っていると、、、、

お金は貯まらないし、将来は不安になります。


不安のままだと、ストレスもたまりますし、「相手が悪い」とか思って喧嘩になったりすることもありますね。


透明性と計画性の作り方


では、「透明性」と「計画性」をどう作っていったらよいのでしょうか?


これを相手に求めるのはやめましょう。


相手が課題を感じていない場合もあるし、まったく同じ気持ちではないはずだからです。

色々なお金の課題感を「さっしてよ」とは思わない方がいいですね。

まず変わるのは自分です。


Step1)自分の支出をしっかりと把握する

・自分の家計簿をつけましょう。マネーフォワードMEがベスト。


Step2)整理して相手に見せる

・収入と、毎月の支出の内訳、預貯金 などをエクセルなどにする。

 または、マネーフォワードMEをみせる。

 (見せられるように工夫しておきましょうw)

    

Step3)課題感を共有する  住宅、教育費、老後、など共通の課題感

・共通の課題感があるポイントから、どうするか話し合う

「夏に旅行にいくお金、一緒にためたいんだけど」

「こどもが大きくなったら部屋必要だから引越し費用貯めないと」

「大学費用って、どれくらいかかるかわかる?どうやって貯める?」

「老後の費用はどうしようか、、年金少なくなるみたいだけど」

ということから、話し合いができるといいですね。


ここまでやって、相手がどうなるかをまずはみてみましょう。

少しづつ信頼を積み上げながら、「毎月の収支」を家族で話あえるようになればベストです。


こうなると、

1)夫婦の仲が良くなります

2)将来が不安じゃなくなります

3)家族のために頑張ろうと思えます


つまり、最高ですね。



他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる。

と言う言葉があります。

まずは自分から、そして相手の変化を「期待しないで」待ちましょう。

でも、自分が変わるだけでも、かなりの進歩です。


もし、第三者が客観的にどうしたら良いかのアドバイスが必要だったら、

「家計診断」や、「ライフプランニング」を通じて、夫婦の目線を揃えるのは、

得意中の得意なので、ご相談くださいw


夫婦の仲がよくなり、不安が減るのは間違いないですw

ということで、今回は夫婦別会計の闇についてでした。


まとめ

・夫婦別会計には問題がある =チェックシートやってみよう

・夫婦の財産は共有財産

・家計管理のケースは、色々あるけど大切なのは「透明性」「計画性」

・相手を変えるのは難しいので変わるのは自分から


夫婦の家計が共有されると幸せになりやすくなります。

ご家族で、家計を把握し、未来が見据えられた安心の未来をえがいていただければ幸いです。

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