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貯蓄型保険をやめたら損します。それでもやめた方がよいですか?


貯蓄型保険を解約したいけれど、元本割れしてしまうので躊躇している人はとても多いです。

また、貯蓄型保険が損だというのはわかったけれど、養老保険やドル建て終身保険と種類と名前が違うから混乱する方も多いです。


貯蓄型保険という意味では、

  • 個人年金保険

  • 養老保険

  • 終身保険

  • 学資保険

  • ドル建て終身保険

  • ドル建て変額保険  など、

色々とありますが、どの貯蓄型保険も基本は同じで、

途中解約すると損するというより、加入してしまった時点で損だと言えます。



貯蓄型保険に入った人は、

「銀行預金より増やしたい」

しかも

「保険もついている」

さらに、

「保険料控除で節税もできる」

のでおトク

というセールストークで加入した人も多いと思いますが、、、、、


裏を返すと、


「たいして増えない手数料の高いボッタくり投資信託」

「手数料が高く保障の薄い保険」

の抱き合わせ商品ということになります。


また、「保険料控除」もたいした節税にはなりません。

(個人年金保険料控除は、年間の掛け金に対して、所得税は40000円まで住民税は28000円までが控除対象なので、所得にもよりますが仮に所得税率10%、住民税10%だとしたら、

4000円+2800円が戻ってくるだけです。)


なので、「加入する」ことも「続ける」ことも、「解約する」ことも損です。

だから、はじめてしまった時点で損ということになります。


例えば、毎月約3万円のドル建て終身保険を4年積み立てていて、支払い保険料144万円の人が、今解約すると返戻率74.2%で107万円だとします。これだと37万円損することになります。

5年目まで続けて、累計180万円を支払い、78%の返礼率になると140万円しかもどらないので、返礼率は上がっても40万円損することになるので被害は広がってしまいます。

もちろん返礼率が100%になるまで待てば、金額的な損はしませんが、10年20年と資金拘束された結果としてはあまりにもリターンがなさすぎますし、インフレ負けしてしまう可能性が高いです。


仮に、4年目で貯蓄型保険をやめて、返戻金の107万円を元手に、3万円を複利5%で16年間運用できたとすると、元本683万円に対して運用益が約62万円増えて745万円になる可能性があります。


ただし「損した分を取りかえそう」と考えてしまうと、無理な投資をしてしまったり余計なリスクをとってしまう可能性があるのでムキになるのは禁物です。

手数料の高い増えない投資信託から、手数料の安い真っ当な投資信託にスマートに乗り換えるという気持ちが正解だと思います。


また、先々を考えると投資に切り替えた方が良いとわかっていても、それでも人間は「損失回避」の生き物です。目の前の損失を受け入れることができない人も多くいます。


そんなときは、もう一度、

「ボッタクリ投資信託」と「保障の薄い保険」

にわけて考えていただきたいです。



「ボッタクリ投資信託」

キツイ言葉ですが「ボッタクリ」と言っているのには2つの理由があります。

まず、ぜんぜん増えないことです。

20年でやっと元本にもどるとか、105%になったなどという商品がごろごろあります。これではインフレ負けをしてしまいます。

また、保険のパンフレットに書いてある「積立利率」とか「予定利率」という言葉がまやかしであることです。